寒風山に向かう国道194号線のまだ勾配が緩やかな辺りに、山に上って行くいかにもきつそうな枝道があります。
幅員が1~1.5車線、勾配が6~10%の道で路面はよくありません。
周りが木に囲まれ何もない道を1.5kmほど上ると、視界が開けて勾配も緩くなり、家が点在する場所に出ます。千町(せんじょう)地区です。
櫛ケ峰の中腹に広がるこの地区では、斜面に石を積み上げ棚田が作られています。
集落は斜面横方向に500mの広がりしかないため、少し進むと道が折り返します。
何度も、何度も折り返して高度を上げていきますが、どこまでも家があります。
最終的には8~9回折り返し、標高500mの藤之石本郷地区まで自転車で上れます。
千町地区の最初の家から、藤之石本郷地区までの高低差は300m以上、そして直線距離が1000mなので、斜面の勾配は30%にもなります。
残念ながら勾配が急なため、ちょっとした草木があると視界が遮られ、上からも下からも棚田の全景を望むことはできません。
向かいの山に上って、高倍率のカメラを使用すれば・・・だそうです。