Proposal for personal cycling plan 「石鎚山系縦走ライド」by Ride-na
石鎚山系縦走ライド : 西条市をスタートして、石鎚山系の山々を縦走し、また西条市に戻ってくるサイクリングプランの提案です。
このサイクリングプランのメインは「瓶ヶ森林道」の往復です。この林道では標高1500m overの石鎚山系の山々の稜線に沿ったサイクリングが出来ます。また、林道へアプローチするルートとして西条市側から旧寒風山トンネルまでヒルクライムすることを提案しています。これは、これから走る石鎚山系の山々の連なりを事前に見て、感じられるルートになるからです。
瓶ヶ森林道 : 高知県吾川郡いの町にある林道。地元ではUFOライン、町道瓶ヶ森線とも呼ばれる。瓶ヶ森沿いの尾根を走る道。旧寒風山トンネル高知県側出口より、石鎚スカイライン終点まで延長27キロメートルの舗装林道である。 出展 ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典
なお、林道の一部は県境をまたぎ、西条市側にも入ります。特に最大の絶景区間は 西条市 と いの町 の境界線を走ります。
石鎚山系 : 詳細は「石鎚連峰」で検索。西条市役所のHPで確認できます。
石鎚山系縦走ライドでは、石鎚連峰の寒風山、伊予富士、東黒森、自念子ノ頭、西黒森、瓶ヶ森、子持権現山の各稜線の南側(高知県側)を走ります。
※2017年6月15日に追記
このサイクリングプランで補給を受けてUターンできる地点として提案している山荘しらさが、2017年4月1日~2019年3月31日(予定)の間、耐震改修工事のため休業されているとのこと。現在、瓶ケ森林道を走行中に補給をうけることが出来る施設はなくなりました。瓶ケ森林道をサイクリングする場合は、これまで以上に十分な補給食と水分の用意が必要です。(休業については、いの町のHP「山荘しらさの休業のご案内」を確認ください)
※2020年5月30日に追記
山荘しらさの改修工事はいの町より複数件(建設、機械、電気他)に分けられ発注、2020年末あたりで改修工事は終了する模様
1. Cycling plan
東予港 → 加茂川橋 → 寒風山トンネル(西条市側) → 旧寒風山トンネル
→ 寒風山茶屋 → 瓶ヶ森 → シラサ峠 → 瓶ヶ森 → 寒風山茶屋
→ 寒風山トンネル(高知県側) → 寒風山トンネル → 加茂川橋 → 伊予西条駅
・走行距離 109 km Mileag ルートラボ値
・獲得標高 2200 m Altitude ルートラボ値を実走補正
・コース強度 20.2 m/km Sc=A/M
・最大瞬間勾配 10%程度
・スタート時間 7.0 時 Ts (推奨)
・ゴール時間 16.0 時 Tg (休憩&写真撮影込み)
※ コース詳細はルートラボ「石鎚山系縦走ライド」で参照可能
※2020年5月30日に追記
ルートラボ終了に伴い Ride with GPS にコース詳細(山荘しらさまで)をUP
2. Detail
Section-1 :東予港 → 加茂川橋 [農免道路]
区間距離 :9km
標高:2m→8m
スタート時間:7.0時(推奨)
・オレンジフェリーなら、東予港(西条市)到着後も7時まで船内休憩可能です。
・東予港をスタート地点として推奨する理由が、スタートして1kmの地点で見えるこの石鎚山系の全景です。(今在家付近)
※伊予西条駅からスタートすると山に近くて全景を見ることはできません。
・東予港から加茂川橋まで走る途中に、農免道路の脇でうちぬき(名水百選)をボトルに詰めることができます。
※ 写真を撮影した時に思いつくべきでした。ボトルに詰めたうちぬき(水)を自転車で運んで・・・⤵ と、 例の、自転車乗りのロマンは次回に持ち越し。
・このコース上、唯一のコンビニです。またここに戻ってくるまで、約100kmの走行区間中に信号はありません。
※もし荷物が多い場合は、先に伊予西条駅のコインロッカーに寄ってください
Section-2 :加茂川橋 → 寒風山トンネル(西条市側) [国道194号]
区間距離 :15km(累計24.6km)
区間獲得標高 :506m(旧194号手前 標高514m)
・またここに戻ってくるまで、約90kmの走行区間中に自動販売機はありません。 ※ シーズンにはシラサ峠の道路脇に自販機が設置される模様
・笹ヶ峰登山口を逃すと寒風山茶屋までリフレッシュ(Toilet)できません。
・22km辺りから、本日走る山々(林道は山の反対側ですが)の近景が見えてきます。
・左折して旧国道194号に入ります。(参考実走値 9時頃)
Section-3 :寒風山トンネル(西条市側) → 旧寒風山トンネル[旧国道194号]
区間距離 :10.8km(累計35.4km)
区間獲得標高 :614m(旧トンネル 標高1128m)
最大瞬間勾配 :10%
・旧国道194号で勾配がきついのは、上り初めの1km程度です。
・徐々に山が近くなります。
Section-4 :旧寒風山トンネル → 寒風山茶屋
区間距離 :1km(累計36.4km)
・トンネルには照明がありません。入る前に明るいライトをつけてください。
・寒風山茶屋では、ちょっとした食事がとれます。切り盛りされている方が変わったようで、平日の営業も始めたようです。(営業時間 9時~16時)
また駐車場とToiletもあります。この先は、瓶ヶ森までToilet無し、シラサ峠まで飲食出来るところ無しです、注意してください。
区間距離 :16.4km(累計52.8km)
区間獲得標高 :562m(最高地点 標高1690m)
最大瞬間勾配 :10%
・瓶ケ森林道スタートです。(参考実走値 11時頃)
・時々トンネルが有ります。
・林道のメイン撮影ポイント。この辺りまで来ると厳しい上りは終わりです。
・吉野川源流の碑
Section-6 :瓶ヶ森 → シラサ峠 [瓶ケ森林道]
区間距離 :4.1km(累計56.9km)
高低差 :183m(シラサ峠 標高1407m)
・瓶ヶ森を回り込んでいるこの近くが、自転車で走れる西日本最高地点です。あえてジャストの写真を載せていません。碑や看板は無いため、林道を往復して特定してください。
・この山が子持権現山(標高1677m)で、脇を通りシラサ峠まで180m下ります。
・山荘 しらさ の正面に見えるのが石鎚山(天狗岳)です。(参考実走値 13時頃)
Cafe SIRASA(営業時間 11時~16時) では食事することができます。
※渇水時にはCafeを休業されることもあるようです
※2017年6月15日に追記
6月4日に開催された瓶ケ森ツーリングクラブ主催の「UFOラインアタック」に参加された方のブログで知りましたが、山荘しらさが2017年4月1日~2019年3月31日(予定)の間、耐震改修工事のため休業されているとのこと。現在、瓶ケ森林道を走行中に補給をうけることが出来る施設はなくなりました。
区間距離 :4.1km(累計61.0km)
区間獲得標高 :183m(最高地点 標高1690m)
最大瞬間勾配 :8%
・瓶ヶ森です。シラサ峠から上ってくるときに眺められます。
Section-8 :瓶ヶ森 → 寒風山茶屋[瓶ケ森林道]
区間距離 :16.4km(累計77.4km)
高低差 :562m(茶屋 標高1128m)
・復路の眺めです。行きとは違う景色が楽しめます。
Section-9 :寒風山茶屋 → 寒風山トンネル(高知県側)
区間距離 :6.9km(累計84.3km)
高低差 :412m(トンネル 標高716m)
・旧国道194号の路面状態は高知県側の方がよく、車(バス)は主にこちら側を通ります。なので、上る時は交通量が少ない西条市側をお勧めします。
・もう一つのメインイベント、自転車で走れる日本最長トンネルです。高知県側からはall下りになります。半袖ジャージの方は必ず長袖のウインドブレーカー を着用してください。想像以上に長く、夏でも寒くなります。(参考実走値 15時過)
Section-10 :寒風山トンネル(高知県側) → 寒風山トンネル(西条市側)
区間距離 :5.4km(累計90km)
高低差 :190m(トンネル出口 標高526m)
Section-11 :寒風山トンネル → 加茂川橋[国道194号]
区間距離 :15.9km(累計106km)
高低差 :518m(橋 標高8m)
・ここまで戻れば、着ているウインドブレーカーを脱いでください。
Section-12 :加茂川橋 → 伊予西条駅
区間距離:3.1km(累計108.7km)
標高:3m
・途中写真を取るため足を何度止めても、7時頃にスタートすれば16時前にはゴール出来るかと思います。(参考脚力 時速7~8km/勾配7%区間)
3. Recommended points
① プレミアムなサイクリングコース
道路事情を考えると、このコースで大掛かりなイベントの開催は困難です。つまり、自分で計画・決断した人だけが走れるプレミアムなコースです。
※2017年3月22日に追記
瓶ケ森ツーリングクラブ主催の「UFOラインアタック」が2016年秋より開催されています。第二回目は2017年6月4日開催予定です。 いの町の後援により、林道区間は通行制限(一般車通行止め)が行われます。 SPORTS ENTRY からエントリー可能です。
※2019年4月14日に追記
瓶ケ森ツーリングクラブ主催の「UFOラインアタックvol.4」の出張報告
② 絶景のサイクリングコース
瓶ヶ森林道は晴れていれば 「いいね!」 の絶景、ガスっていたら飲み会のネタ。
※2018年6月29日に追記
菅田将暉さん&中条あやみさん出演の COROLLA SPORTのCM。「気持ちいい日」篇で走っている気持ちいいのルートがこの瓶ヶ森林道です。
③ 西日本最高地点をサイクリング
西日本では最高ロード(自転車走行可能)となる標高1690mを走ります。
参考:岩木山(1625m)、秋田駒ケ岳(1637m)、伊吹山(1377m)、雲仙岳(1486m)
④ 日本最長トンネルを走行
寒風山トンネルは長さ5432m、自転車で走行可能な日本最長のトンネルです。
その長さは、来島海峡大橋(4105m:アプローチ区間除く)より1km以上も長く、大阪と奈良を結ぶ、阪奈トンネル(5578m)より150m短いだけです。車は走っていますが、連続しても数台です。
⑤ 高低差日本第3位相当の超級ヒルクライム
加茂川大橋(9km地点)以降、52kmの最高地点まで信号がありません。自分次第で高低差1680mの超級ヒルクライムにトライ可能です。ただ、剛脚ヒルクライマーも、絶景を前にしたら足を止めるでしょう。
⑥ 走破した満足感が得られるコース
獲得標高2200m/走行距離109km = コース強度20.2
これは ツール・ド・あいなん(19.6)や、ツール・ド・にし阿波Cコース(21.0)と同じくらいのコース強度になります。
⑦ 手軽なアクセス
週末会社の仕事を早めに切り上げて宿(フェリー)にチェックイン。朝起きたら宿(フェリー)の朝食を食べて、そのままスタート出来ます。JR奈良駅、JR京都駅とも20時頃までの電車に乗れれば乗船可能です。
⑧ 自由度の高いアフタープラン
伊予西条駅からJRの輪行で同日中に帰宅することが可能です。西条市内に宿泊。次の日、しまなみを経由(110km)して帰宅も可能です。当日オレンジフェリーで戻るなら、不要な荷物を預けたまま楽しめます。
4. Access
オレンジフェリー 大阪南港 22:00発 → 東予港 06:00着 (20時より乗船可能)
愛媛サイクリングセットプラン (~2016年9月29日まで延長されました)。輪行袋による船内持ち込みなら、二等寝台・東予船内朝食和定食付きで6000円。東予港に自転車を組み立てるためのサイクルステーション有り (+空気入れ)。出発の3日前までに予約センター(8:30~18:00)へ電話申込みが必要
※詳細はオレンジフェリー(四国開発フェリー株式会社)HPにて確認
※2017年5月21日に追記
2017年も9月30日まで愛媛サイクリングセットプランが設定されていますが、除外日が7月と8月の計16日間設定されています。
オレンジフェリーを利用される場合、早めの就寝、早めの起床をお勧めします。5時過ぎ甲板に出ると、これから走る石鎚山系の全景を見ることができます。
5. Attention
・このサイクリングコースには西条市以外の道(高知県いの町)を走行する Section が含まれています。 (記事のカテゴリーを「西条ライド +」に分類 )
・当然ですが、このコースの快適度は天候に大きく左右されます。また土砂崩れなどにより通行止めとなる場合があります。事前および現地での情報収集も personal cycling の一部です。
また、食事や給水などエネルギー マネジメントも personal cycling の一部です。
・旧国道194号からは基本的に1車線の道路になりますが、乗用車だけでなくバスも通ります。十分に注意して走行してください。特に下りで先行する車がいた場合、車間をあけてください。上りの車とすれ違うため急に停止する場合があります。
・このコースは団体サイクリングには向きません。多くても1パック5~6名以下で走行されることをお勧めします。
・寒風山茶屋までの上り区間は基本的に水分を入手することができません、2ボトルをお勧めします。
・寒風山トンネル、旧寒風山トンネルなど幾つも長くて暗いトンネルを走るため明るいライトが必要です。
・Section-6 以降、よさこい峠から高知県側に下りるなり、土小屋まで足を伸ばして松山市側に下りるなり、いくつか選択肢があります。ただ、初めて走られる方は、往復されることをお勧めします。向かう方向が違えば、見える景色が違います。また、寒風山→シラサ峠→寒風山 の順に往復すれば、行き帰りともメインが逆光になりません。
※本記事は連絡無用リンクフリー