石鎚山に源を発し燧灘へと流れる流長28.387kmの加茂川は、西条市で一番長い川になります。平野を流れている距離は約8kmと短い加茂川ですが、河口辺りは燧灘の干潟を干拓していることもあり、愛媛県の一級河川である肱川や重信川の河口幅の倍以上も広く、最大部では1km以上の幅があります。
加茂川左岸の禎瑞から右岸を望む。
加茂川右岸の港から左岸を望む。
禎瑞と港の二つの地区は、河口から1.5kmほど上流にある橋長550mの新加茂川大橋で結ばれています。愛媛県の河川に掛かっている橋の中では一番長い橋になります。2006年3月末まで有料道路でしたが、現在は無料化され車の通行量が多い割に橋の道路幅員が狭いため、自転車で走れるには走れますがあまりおススメしません。(片側に歩道はあります)
新加茂川大橋からさらに1kmほど上流にある古川橋には自歩道橋が併設されているので、加茂川を渡るときにはこちらまで戻って走られたほうがいいかと思います。
禎瑞地区と港地区の堤防沿いを古川橋でつないで走ると、信号機がない平坦な道を10km以上ノンストップで走れますが、全体的に道が狭く、堤防部分はコンクリート舗装のためポタリングでゆっくり景色を楽しみながら走るのに向いています。
夏の燧灘は霞んでいることも多く、しまなみの来島海峡大橋などははっきりと見えませんが、逆に夕凪がはっきりと現れて海面が鏡のようになることが多くなる季節なので、低めの雲などが出ていれば幻想的な光景が加茂川河口に広がります。